ホームページ制作をフリーランスに発注する前に読むべき注意点
- 2023年6月30日
「ホームページ制作 フリーランス」って、Googleで検索して調べてる人が一定数いるようなので、記事にしてみたいと思います。
私自身、2016年からフリーランスとして、社長や個人事業主さんから直接依頼を受け、ずっとWEB制作の仕事をしてきたので、その経験からお伝えしたいと思います。ちなみに、代理店や制作会社の下請けはほぼ請けることなく、直請けにこだわってきました。
目次
フリーランスに発注するメリットは何でしょうか
まず、フリーランスの人にホームページを依頼する場合って、どういうメリットを想定しているでしょうか?
たぶん、WEB制作会社に発注するよりは安い、とか、スピーディーで柔軟に対応してくれそう、とか、なかには費用においても柔軟に対応してくれそうとか、思っている方もいるかもしれません。
もちろん、そこはそのフリーランスの方によってまちまちだとは思います。駆け出しのフリーランスなら、多少値引きや無理難題があっても、なんとか受けたいと思うこともあると思います。
実際、私もけっこう安くやってしまったり、しょっちゅう会社に呼び出され、無駄に時間とノウハウを吸い取られるケースもありました。
発注する側からすると、「安くできるかもしれない」「柔軟かもしれない」という、メリットが先行してしまうかもしれませんが、実は注意してほしいことがあります。
フリーランスでホームページ制作ができる人はどんな人を指すのか
それは、「ホームページ制作ができるフリーランスです」と謳っていても、実際はスキルがみんな何かしらに偏っているということです。
WEBデザイナーと一言でいっても、綺麗にデザインはできるかもしれませんが、集客やSEO、マーケティングは、からっきし知らないという方もいます。
来店や問い合わせにつなげるためには、セールスライティングの知識がなければ、ただのお飾りなサイトになるでしょうし、SEOやSNSのノウハウを知らなければ、だれも見にこないホームページにもなります。
問い合わせが発生するホームページを手にいれるには?
そう。論点はここなのです。ホームページをつくっても成果につながらなければ、まったく意味がありません。
私が過去、携わったお客さんで、デザインが古臭くて、スマホ対応もされてないので、とある業者にデザインの一新を依頼した方がいました。なんと、それから問い合わせがほぼゼロになってしまいました。そして、困り果てたうえで、私に駆け込みで相談にきた方もいます。それも今までで1人、2人ではありません。
そう。デザインだけ上手な人がつくっても、ホームページは機能しないのです。
WEB制作会社であれば、デザインができる人、マーケティングができる人、セールスライティングができる人、広告にあかるい人、などなど、それぞれの特化したスキルの人が社内や、もしくはパートナーにいたりしますから、トータルで制作を進めることができる可能性は高まります。
フリーランスの方で、「売るためのホームページをゼロから提案し作れる人」というのは、けっこう稀だったりするのです。
私は幸い、会社員時代にWEBマーケティングの会社にずっといたので、デザインから原稿、SEOなどなど、あらゆるWEB施策には通じてきました。なので、いちフリーランスのWEB制作者でも、多くの会社や個人の課題を解決できてきたのです。
どんなフリーランスの方に相談するべきか。その答えは、「成果を出すことができる人か」に尽きると思います。
デザインが多少へぼくても、売上があがるなら、それはそれでいいと思うでしょうし、せっかくつくっても、うんともすんとも言わなければドブに捨てたようなもの。デザインも申し分なくて、成果もちゃんと出る。これが理想のホームページ制作ですよね。
売れるホームページができるまでに、どんなスキルが必要か
売れるホームページをひとつ完成させるまでに、どんなスキルが必要かを整理してみたいと思います。
発注する側の事業主に、そのスキルやノウハウがあれば、依頼する必要はないでしょうし、なければそのスキルを持つ人に相談する必要性が出てきます。
事業の売りや魅力をヒアリングして言語化する力
これはライターさんの力を要します。ただ、ライターといっても、社長にインタビューをした経験もない人もいるし、スカスカな文章を書く人もいます。
そのうえ、WEBで集客して問い合わせにつなげる。というミッションが前提ですから、そういった実績を持っている人でないと難しい。文章は書けるけど、WEBやマーケティングは疎いです。という方も少なくありません。
売れるホームページの設計ができる人
WEBデザイナーは、意外とこれができない人も多いようです。よくワイヤーフレームと言って、設計図みたいなものです。
デザインに入る前に、どんなターゲットのお客さんがどのページに訪れて、どんな情報を見て、どこから問い合わせになるか。というのを、事前に整理をして、設計しておく必要があります。
世の中的にはWEBディレクターとか、WEBコンサル的な人がやっているようなノウハウでしょうか。
もちろん、成果を突き詰めて、自分で結果を出していたり、数字に強いWEBデザイナーさんもいるので、そういった方は重宝される存在になっていたりするのです。
WEBデザインができる人
上記の原稿とワイヤーが、めちゃめちゃ良い出来で仕上がっている場合、正直言うと、経験値がまだ浅めなWEBデザイナーさんでも、成果の出るデザインは作れます。
それほど売れるホームページ制作おいて、WEBデザインというセクションは最重要項目、というわけではないのです。驚きました?売れる原稿、売れる設計、売れるデザインというのが最高の組み合わせというわけです。
コーディングができる人
WEBデザイナーがデザインしたデザインデータをもとに、パソコンやスマホのブラウザで見れるようにプログラミング(コーディング)する人です。
もちろん、技術もいろいろな人がいます。が、はっきり言って、素人から見たら、まったくわからないと思います。
デザインをどれだけ忠実に再現するか、いろんなサイズのパソコンでも崩れずに表示できるか、などスキルの差はあります。時たま、アニメーションをつけてくださいとか、動きで差別化をしてくださいとか、そういう依頼をしてくるお客さんはいますが、個人的には、動きをつけたからといって、売上に影響することはないので、却下させていただくことも多いです。
ただ、googleが提唱しているSEOに準拠したコーディングができるか、については「できる人」「意識してる人」にお願いしたいところです。
また、WordPressなどの管理画面を設けて、記事を更新できるようにするには、WordPressを導入できるスキルが必要になります。
WEBデザイナーでも、コーディングができる人もいます。ただし、どっちつかずになる方も多いので、コーディングを専業にするコーダーさんに任せるのが安心でしょう。コーディングができないWEBデザイナーさんには、コーダーさんの知り合いがいるケースも多いので、チームになって制作をすることが多いです。
公開後にサイトを育てる力
作って終わりではいけません。と、まるで小学生のころから言われてるようなセリフがありますよね。
アクセス解析で状況を把握して、改善策を考えてみたり。毎月、ブログやお客様の声を更新するうえで、成果につながる内容を書き続ける必要があったり。
アクセスがあるのに、問い合わせがないんです。と、なったときに、サイトをあらためてじっくり見て、直せるか。というのが大変重要になるのです。
そういったノウハウは、何個も何個もサイトを見て、改善していきた経験値がものを言うようになります。
他にも、コピーライターさんとか、SNSに強い人、SEOに特化した人、Googleのマップ対策(MEO)に強い人、カメラマンなどなど、いろんな人のノウハウや技術が詰め込まれて、ホームページの成果につなげていくのです。
どうでしょうか。クラクラしてきますよね。そのくらい、「ホームページ制作」という言葉のうらにはいろいろ詰まっているんですね。
安易に安いからフリーランスに依頼する、という考えはやめる
ここまでくると、どうしていいかわからなくなると思います。なので、考え方としては、重複になりますが、やっぱり「成果をあげるホームページをつくれるか」という問いに答えてくれる人に相談してみるのが得策ではないでしょうか。
WEBデザイナーでも、成果にこだわる人もいますし、ライターさんでも、ワイヤーフレームをつくれる人もいます。でも、そういった人はけっこう売れっ子になるのも早いので、もしかしたら安くないかもしれません。
でも、ホームページの制作費は投資です。作ったホームページから売上があがって、元がとれるのであれば、多少高くでも実績がちゃんとあったり、まっとうに嘘をつかず、まじめにこだわりをもっているフリーランスの方に依頼するべきでしょう。
最後になりますが、KINTARO DESIGNがあなたのホームページ制作の悩みを解決できるかもしれません。ということだけ言わせてください。おわり。
この記事を書いた人
代表取締役岡田 健太
KINTARO DESIGN 主催。TYRANNO CREATIVE ARTS株式会社 代表取締役。 WEBデザイナーからキャリアをスタート。現在はWEBプロデューサーとして個人・企業のWEB戦略から手がける。コンテンツの企画・制作の専門家でもある。顧客の思考を整理する「コンセプト・ワーク」を得意とする。